AccelShift
マネックス証券株式会社

全社員向けセミナーで、Geminiの使われ方を変える

使える環境はすでにあった。足りていなかったのは、業務で使い始めるきっかけのほうだった。

目標と実績を比べた棒グラフ。ご相談時に設定された目標は1〜2割で短い棒、実績は95.9%で長い棒になっている。「明日から業務で使ってみたい」と回答した割合を示している。
企業情報
マネックス証券株式会社/金融・証券
ご支援内容
AI人材育成・研修
使用技術
―

「明日から業務で使ってみたい」95.9%

チャプター 1

使える環境はあるのに、使われ方が変わらない

マネックス証券様では、Google Workspaceがすでに全社に入っていました。Geminiも社員の皆様が使える状態です。道具は揃っている、というのが出発点でした。

それでも使われ方は「チャットで質問する」に留まっていました。Deep Research(AIが自動で複数の情報源を調べ、レポートにまとめる機能)、Canvas(AIと一緒に文章や資料を仕上げていく画面)、Gem(用途ごとに作る自分専用のAI)といった機能は、ほとんど知られていません。検索の代わりに使って終わり、という状態です。

ご相談時にいただいたゴールは、そこを踏まえたものでした。「全員が使えるようにすること」ではなく、業務で使い始めるきっかけをつくること。アンケートで「業務で使いたい」という回答が1〜2割返ってくれば成果、という設定です。研修の成否を、満足度ではなく「翌日に手が動くかどうか」で見ていらっしゃいました。

チャプター 2

金融機関なので、任せる範囲と人が仕上げる範囲を先に決める

金融機関でAIを使うとき、いちばん大きな論点は正確性です。数字や表現を1つ間違えれば、会社としての説明責任が発生します。ここに不安が残ったままだと、便利な機能をいくら紹介しても業務では使われません。

そこで、機密情報の取り扱いと、AIに任せる範囲・人が仕上げる範囲の線引きを、機能紹介より先に置きました。丸投げはしない。下調べや下書きといった下ごしらえを任せ、最終的な判断と仕上げは人がやる。この役割分担を最初に共有してから、個別の機能に入っています。

順番を逆にすると、便利さだけが先に伝わります。使い始めた後で「これは載せてよかったのか」と迷いが出るより、境界線を先に引いておくほうが、結果的に使い始めるハードルは下がります。

チャプター 3

その場で、自分の業務で使うプロンプトを作る

2時間15分の後半をハンズオンに充てました。お題はこちらでは出しません。受講者の皆様がご自身の業務で実際に使うプロンプトを、その場で作っていただきます。

出てきたのは、広告原稿が法令に触れていないかのチェック、決算短信からの数値の抜き出し、議事録から決定事項だけを取り出す指示など、実務そのものでした。回答者73名全員からご提出いただいています。聞いて納得しただけでは、こうはなりません。

研修の場で完璧に使えるようになる必要はない、と考えています。大事なのは、翌日に自分の仕事で試せる材料を1つ持って帰っていただくこと。全部を教え切ろうとするより、そのほうが現場に残ります。あわせて業務別のプロンプト集をお配りし、その場にいなかった場面でも手が動くようにしました。

チャプター 4

目標1〜2割に対して、95.9%

アンケートには73名の方にご回答いただきました。「明日から業務で使ってみたい」が95.9%(70名)。うち「ぜひ使いたい」だけで65.8%(48名)です。ご相談時に設定された目標は1〜2割でしたので、そこを大きく超えました。

他の設問も並べておきます。「さらにスキルを高めたい」98.6%(72名)、「内容がわかりやすかった」93.2%(68名)、「業務に役立ちそう」93.2%(68名)、満足(満足以上)89.0%(65名)。

受講された方からは「Geminiはこれまで頻繁に使っていましたが、チャットでの壁打ちに留まっており、Deep ResearchやCanvasの存在は初めて知りました。さっそく明日からの実務に使えそうなGemのベースをつくることができました」「定期的に使用するプロンプトを毎回チャットで手打ちするケースが多かったが、定常業務こそGemを活用して効率化する必要性を実感できた」といったご感想をいただいています。

ご担当者様からは「非常に丁寧でわかりやすく、大変実りのある研修になったと感じております」とのお言葉をいただきました。

課題
Google Workspace(Gmail・スプレッドシートなど、Googleの業務ソフト一式)を全社で導入済みで、社員の皆様がGeminiを使える環境はすでに整っていました。一方で実際の使われ方はチャットで質問することが中心で、資料を調べさせる、文章を一緒に仕上げる、といった使い方はほとんど知られていない状態でした。
打ち手
ご相談時のゴールは「全員が使えるようにすること」ではなく、業務で使い始めるきっかけをつくることでした。そこで機能の網羅をやめ、Google Workspaceとの連携を実演で見せたうえで、受講者ご自身の業務で使うプロンプト(AIへの指示文)をその場で作っていただくハンズオンを中心に構成しました。
その後
アンケートにご回答いただいた73名のうち95.9%が「明日から業務で使ってみたい」と回答されました。ご相談時に設定された目標は1〜2割です。

お問い合わせ

AIの実装も、社内の人材育成も。まずは現状をお聞かせください。内容を確認のうえ、担当者よりご連絡いたします。

会社案内

株式会社AccelShiftの事業内容・実績・体制についてご案内しています。