チャプター 1
立ち上げ期に必要なのは、作り込みより速度
新しいプロダクトを立ち上げたい。ただし社内に開発リソースがない。よくある状況ですが、外注すると別の問題が起きます。仕様変更のたびに見積と工期が発生し、立ち上げ期に必要な試行錯誤の速度が出せません。
最初から正解が見えている前提で作り込むと、作り終えた頃には前提が変わっている。立ち上げ期のプロダクトでは、これが最も起きやすい失敗です。
立ち上げ期に本当に必要なのは、完成度の高いプロダクトではなく、間違いに早く気づける状態です。この時期に確定していない仕様を、契約で固定してしまうことのほうがリスクになります。
チャプター 2
作り込む範囲と、社内で触れる範囲を先に切り分ける
企画段階から入り、何を作り込み、何を社内で触れるようにするかを最初に切り分けました。プロダクトの中核になる部分はしっかり作り、変更が頻繁に起きる部分はノーコードで社内から変えられる形にしています。
この切り分けができていないと、些細な文言の修正でも開発側に依頼が回ります。依頼して待つ時間が積み重なるうちに、直したかった理由のほうが忘れられていく。改善が止まるのは、たいていこの摩擦が原因です。
生成AIを組み合わせる範囲も、ここで決めました。全部をAIに任せるのではなく、効く場所を絞ることで、動作の安定と改善の速度を両立させています。
チャプター 3
引き渡した後に、自社で回せるかどうか
最小構成で立ち上げたあと、改善を社内で回せる形で引き渡しました。私たちが離れてもプロダクトが止まらないことを、成功の条件に置いています。
受託開発では、引き渡した後も依頼が続くほうが売上になります。ただそれを目的にすると、お客様は自社のプロダクトを自分で動かせないままになる。関わり方としては、作ることより、作れる状態を残すことのほうを重く見ています。
自社で回せるようになった会社から、次の相談が来ることも少なくありません。手離れの良さと関係の長さは、両立しないものではないと考えています。
株式会社WriteUp様との協業関係は現在も継続しており、中小企業の新規事業開発・DX推進を一緒に進めています。
- 課題
- 新しいプロダクトを立ち上げたいものの、社内に開発リソースがない。外注すると仕様変更のたびに時間と費用がかかり、立ち上げ期に必要な試行錯誤の速度が出せないという課題がありました。
- 打ち手
- 企画段階から入り、ノーコードと生成AIを組み合わせて最小構成で立ち上げました。作り込む範囲と、社内で触れる範囲を最初に切り分け、リリース後の改善を自社で回せる構成にしています。
- その後
- 立ち上げ後の改善を社内で回せる形で引き渡しました。協業関係は現在も継続しています。



